健康寿命を延ばすには生活習慣の改善が基本前提

生活習慣病とは、生まれ持った「遺伝的要因」に、環境要因の一つである「生活習慣の乱れ」が加わることによって起こる病気の総称です。

肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化症、心筋梗塞、脳卒中、認知症など、ざっと挙げただけでもこんなにいっぱい出てきます。

ただ、見方を変えると、これらの病気は生活習慣病を見直すことにより、発症の予防や進行を遅らせたりすることができます。

1 生活習慣病の原因

偏った食事

偏った食事とは「偏食」を意味します。

偏食は、好き嫌いが激しく、特定の食品ばかりを食べることです。

偏食で一番心配なのは、身体に必要な栄養素が十分に取れず、身体のバランス機能が崩れて病気になってしまうことです。

外食やインスタント食品を摂る傾向にある現代人は、野菜不足に陥っています。

野菜不足のため、ビタミン類やミネラル、食物繊維といった成分の摂取が不足しています。

そうなると、免疫力や身体機能の低下、腸内環境が悪化します。

また、病気にかかるリスクも高まります。

不規則な生活

食事時間が不規則、睡眠時間が不規則だったりする生活を長年続けると、生活習慣病の原因ともなります。

特に睡眠不足が続く場合、疲労がたまり身体の免疫力も低下して病気にかかりやすくなります

運動不足

現代の忙しい生活では、まとまった運動時間がとりにくく運動不足になりがちです。

肥満になるだけでなく、血圧、血糖値、コレステロール値、中性脂肪値などに悪い影響を及ぼします。

過労やストレスの影響

ストレスの高い生活では、血圧や血糖値が上昇する原因にもなり、高血圧症や糖尿病になるリスクも高くなります。

疲れやストレスがたまってくると免疫力も低下し、感染症にかかりやすくなります。

飲酒や喫煙

飲酒は適量であれば血行の改善やストレス解消、精神的なリラックス効果をもたらしてくれますが、過度の飲酒は消化器系の疾患や糖尿病、高血圧症のような生活習慣病の原因となっています。

たばこも気をつけなければなりません。

他の生活習慣病に比べ死亡リスクが高く、海外の国々でも禁煙運動が進んでいます。

遺伝的要因

遺伝的要因は影響が強い人から弱い人まで色々です。

遺伝的要因が強い人は、生活習慣が少し悪いだけで生活習慣病が発症します。

遺伝的要因の弱い人は、生活習慣がかなり悪い状態が続いたときに生活習慣病が発症します。

遺伝的要因が正確にわかれば、オーダーメードのきめ細かい生活習慣の改善が可能になります。

最近、体質の遺伝を調べる遺伝子検査が登場していますが、生活習慣病の場合、非常に多くの遺伝子が複雑に関与しており、遺伝的要因の正確な判定は、まだ、技術的に確立されておりません。

2 生活習慣病の予防方法

食生活の改善

食生活が不規則になると肥満の原因になりやすく、肥満は血管を傷つけたりもろくしたりしますので、放置すると心筋梗塞や脳卒中などの重篤な病気を引き起こす原因になります。

朝、昼、夕と三食を規則的に取る習慣を確立したいものです。

野菜や海藻類、大豆製品などには食物繊維が豊富に含まれています。

食物繊維には糖質の吸収を遅らせる働きがあり、血糖の急上昇を防ぎます。

またビタミン類やミネラルを多く含んでいますので、高血圧や動脈硬化にも効果があります。

魚由来のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)の不飽和脂肪酸は血中の中性脂肪やコレステロールを調節する働きがあります。

魚類や植物油に多く含まれるので、食事に積極的に取り入れたいものです。

インスタントラーメンなどの加工食品ばかり食べていると、自然と塩分を多く摂取してしまいます。塩分の過剰摂取は高血圧の原因となります。

適度な運動

ウォーキングなどの有酸素運動は、動脈硬化を防ぐ作用があり、インスリンの働きをよくするなどの効果があります。

忙しくてウォーキングやジョギングができない人は、マイカーではなく電車通勤にして、駅などではエスカレーターを利用せずに階段を利用するように心がけたいものです。

禁煙の実行

たばこは血圧の上昇原因になったり、動脈硬化を進行させます。

肺がんなどの肺疾患の原因になるだけでなく、胃潰瘍や気管支炎などのような病気の原因となっています。このような病気を避けるためにも禁煙をおすすめします。

良質な睡眠

睡眠には、疲労回復のほか、成長ホルモンを分泌して細胞を修復・再生させたり、記憶を整理してストレスを取り除いたりするなど、重要な役割があります。

脳に休息をもたらすとともに、重力から体重を開放し、新しい血液を作って免疫力を高めます。

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